私は、いちばん最初に入社した会社で、黒羽社長と一緒に働いていました。その会社では黒羽社長が先輩。社長が環境測定サービスに戻られ、私は会社がなくなってしまったり、吸収合併だとかも生じ、会社名が変わるという状況がありました。やっている仕事自体は変わりませんが、正直、仕事に対して話し合える同世代や、同じ気持ちで取り組む人間がいなくなってしまったのです。

そんな時、先輩だった黒羽社長に相談をしたところ、「だったら環境測定サービスで、また一緒に頑張らないか？」と言っていただき、入社することになりました。環境測定サービスには同じ志を持つ同世代の方たちも多いですし、様々なことへ積極的にチャレンジする社風があります。自分自身にとって成長に繋がる場所だと確信し、入社を決意しました。

環境モニタリング部は、現在、社員5名とアルバイトさん2名の計7名で活動しています。業務内容は、多岐にわたる調査。下水道に入ることもありますし、投網で魚を捕獲することもありました。自分たちの中で「特にコレが私たちの業務だから」と敢えて決めないスタンスです。環境系全般を視野に「自分たちのできることを、どんどんやっていこう」、しかも「自分たちのやることで、お客様からありがとうと言ってもらえる仕事をしよう」との考えに基づきます。

企業ですから利益を出すことは重要です。しかし損をするようなことがなければ、お客様からのご要望があり、何かしら世の中の役に立つことは積極的に行なっていきたい。そういう想いで仕事に取り組んでいるのです。私自身は部長として監督業務も行ないますが、ほとんどの現場で皆さんと一緒に作業します。組織上、何かを決める人間が必要だから、その位置に自分がいるだけという認識。部署の仲間と一緒に一生懸命、作業を実践しながら、その責を追うというポジションになります。

私のポジションとして、やはり皆さん一人ひとりにベストな仕事をしてもらうためにはどうしたらいいか。そこが最も重要視している点です。自分が以前に働いていた会社では、年齢が若かったこともあり、「自分が頑張れば何とかなる」と思うことが多々ありました。

ただ、環境測定サービスの環境モニタリング部で仕事に取り組むことになり、「どうすれば全員が、気持ちよく楽しく仕事ができるか？」を強く意識できるようになれた気がします。まずは人の部分が充実し、そのうえで会社として利益を出して、お客様がついてきてくれたら最高です。私たちが目指すのは、そういう形になります。

お客様から「環境測定サービスさんと、これからも仕事をしたいです」と言っていただくことです。自分が行っていない現場の仕事で「○○さんが来てくれて本当に助かりました」とお客様からご連絡をいただいた時の方が、実は自分が褒められるより嬉しい。評価を頂戴することで、自分たちのやってきたことが間違いではなかったと実感できますから、それがとても嬉しいです。

強みと断定するより、強くありたいと目指し、実感しているのは、お客様に「環境測定サービスに頼んで良かった」「仕事をしてもらって楽しむことができた」と思ってもらえているところです。自分たちが仕事を楽しめなければ、お客様も楽しい気持ちになることはできないと思います。もちろん「楽しい」とは、技術があってこそ成り立つ感情です。ただ楽しんでいるだけでは、ふざけているだけ。きちんと技術の水準を満たしたうえでなら、仕事で「魅せる」「見せる」というような部分があっていいと考えます。

例えば、業務の動きを極端な動作で行なうだとか、また使用する道具でもアピールすることが可能でしょう。最新の道具がなくても仕事は遂行できます。しかしきちんとアピールも行なうことで、お客様に「環境測定サービスは、きちんと取り組んでくれている」と安心し、楽しんでもらうことができると思うのです。そういう仕事を繰り返し、関係性を深めていきたいと思います。